深センで食べる:調味料と地方編
投稿者: Webmaster 掲載日: 2007-1-12 (2154 回閲覧)
酒糟(jiu zao)…酒かす
酒母(jiu)…麹 こうじ
酒娘(jiu niang)…甘酒
紹興酒(shao xing jiu)…お米の醸造酒 蒸し物など料理にもよく使われる。
甜料酒(tian liao jiu)…みりん
姜汁酒(jiang zhi jiu)…お酒に生姜を入れ香りをつけた薬味汁
※紹興酒もまた浙江省が有名ですが、高級紹興酒から料理用までさまざまなタイプがあり、海鮮料理や梅を漬けるために使われたりします。紹興酒とは浙江省紹興市のみで作られたものにしか使えない名称です。米と麹を発酵させ、3年以上もの長い期間寝かせて熟成された紹興酒には深い味わいと芳香があり、料理の味を引き立てるのです。 |
辣醤油(la jiang you)…チリソース
蛋黄油(dan huang you)…マヨネーズ
豆乳(dou ru)…豆乳
干酪(gan lao)…プロセスチーズ 日本で言う固まっているチーズ類
[女乃]絡(nai lao)、乳酪(ru lao)…カッテージチーズやクリームチーズ、カマンベールなど。固まっていない状態のチーズ類を指します。
五香粉(wu xiang fen)…フェンネル、クローブ、シナモン、陳皮、甘草、スターアニス(八角)、花椒などいくつかの香辛料をミックスした中国独自のスパイス。地方により香辛料の種類や配分が変わります。
芥子气(jie zi qi)、芥末面(jie mo mian)…マスタード
山葵(shan kui)…わさび
山椒(shan jiao)…さんしょう 日本ではうなぎの蒲焼に登場します。
花椒塩(hua jiao yan)…塩に山椒の粉を混ぜ合わせた調味料。から揚げなどに。
腐乳(fu ru)…豆腐を塩漬けして発酵させた物で赤白があります。
中国にはいくつかの著名料理があり、それは各地方の料理を表すのですが、元を正すと長江(揚子江)を境に中国を北と南に分け、北方の華北地域は小麦を主食とした麺文化、一方の南方の華南地域は米を主食とした米文化が主流とされています。江蘇地域はその中間地にあたり、上海などはこの両方の文化が交じり合ったものになっています。
これに東西が加わり、東酸(酸味がある)、西辣(辛い)、南淡(あっさり)、北鹹(塩辛い)という特色をもっています。味付けは北へ行くほど濃く、西へ行くほど辛くなるというのは通例ともなっています。
これらの大別から四川(西)・広東(南)・江蘇(東)・山東(北)の4大菜系に湖南・安徽・浙江・福建など著名な地域を入れると大体8大菜系に分かれると言われています。更に長い歴史のなかで洗練され、技の集約をみるのが今日最も著名になっている4大著名料理と呼ばれるものです。
<4大料理>
北京料理
中華の国都として何千年もの間栄えてきた北京は、あらゆる文化を取り込み、料理も洗練されたものになっています。地理的には山東料理や江南料理の影響を受けていますが、宮廷料理などの伝統の中で多くの改良が成された結果、現在の質の高い食文化が形成されてきました。主流は魚より肉料理のほうが一般的で、米文化ではなく麺文化が盛んです。宮廷料理の醍醐味である歯ざわり、やわらかさ、新鮮さ、香りなどに重点を置いた料理になっていて代表的料理として北京[火考]鴨(bei jing kao ya)があります。江南料理
豊かな川と水田が美しい地域である江南は古くから米と魚介類が豊富な地域で、湯(tang)に凝るのが特徴です。例えば上海の湯麺や排骨麺は味が深く上質です。また楊州は点心のメッカで饅頭や包子が名物です。特級点心師などといった国家一級の資格を持っている料理人がいることも珍しくありません。江南地方は南北朝時代に発祥した江蘇料理(蘇州、楊州、南京、鎮江)、浙江料理(杭州、寧派、紹興、温州)などの地方料理から構成されています。江南料理とされる上海料理はこれら地方料理を集約し洗練されたものとなっています。代表的料理は、現在ではもっとも著名となった上海蟹があります。四川料理
四川は内陸部にあり、冬場は霧が立ち込め太陽が出る日はありません。そのため「蜀犬日に吠ゆ」という諺までもがあり、太陽が顔を出すとびっくりして犬さえ吠えるとされています。対して夏は極度の高温となる熱暑激しい場所です。このような特殊な風土が現在の四川料理を作り上げてきました。香辛料を使った料理がメインで、山椒と唐辛子を使うのが一般的です。「一菜一格、百菜百味」と言われるほど味付けに妙技があり、盆地特有の風土に合わせて湿熱を封じるための辛さが求められたとも言えます。四川と言えば麻婆豆腐ですが、水煮肉片といって大量の山椒と唐辛子で魚や肉を煮る料理も有名です。広東料理
食在広州という諺があるように、現在世界中にある中華街で食べられる料理の殆どは広東料理をメインにしたものです。広東料理は従来からある広州を中心にした広州菜と客家の料理である東江菜、潮州スワトウ地区で発展した潮州菜があり、広東人の華僑及び客家がそれらを世界中に広めました。海産物を中心としてフカヒレ、ツバメの巣、あわびの蒸し煮など材料がバラエティで洗練された味わいがあります。また蛇、鰐などゲテモノ料理も特色の一つで健康増進を主とした精力増強食も盛んに食べられています。また、点心などが中心の飲茶はもともと商売の上手な広東人が商談時に利用していたものです。商談をすすめながら甘いものやスナックを食べるという習慣から出来上がったものです。<その他の地方料理>
山東料理
明や清時代には宮廷料理としてもてはやされました。清湯と呼ばれる澄んだスープが有名で、魚介料理が中心です。贅沢な鯉やツバメの巣などを利用するのも山東料理の特徴で、今日の北京、天津料理などに大きな影響を与えています。福建料理
お茶どころとして知られる福建省は東南の沿岸部に位置しているため、ハモ、アゲマキ、イカ、イシモチ、ナマコなどの海鮮が豊富でそれらを素材とした料理が盛んです。福州、泉州、アモイなどの地方料理が現在の福建料理として知られています。湖南料理
ここもまたお茶で有名な地方であり、湘江や洞庭湖周辺、あるいは西部の山間部の料理が発達したものです。酸味と辛味が強く、燻製肉や油を多く使った料理が特徴です。四川ほどではない辛味がありますが、山椒を使わないため山椒が苦手な方には合う料理です。安徽料理
長江、淮河沿岸や徽州の3つの料理が反映されています。山の幸や河からとれる水産物を多用し、見た目の鮮やかさや味付けの濃さに特徴があります。私たち日本人はといえば、中華料理と聞くと「フカヒレ」「北京ダック」「ツバメの巣のスープ」「エビチリソース」「マーボードーフ」などしか思い浮かびません。ですがここ中国本土の大陸の広さはさまざまな特色を持った地方料理を発展させてきました。先にあげた料理分布はその広大な中国のなかにあって、最も代表的な全体の一部に過ぎません。
ポルトガル占領地域だったマカオではポルトガル料理が残存し、離島である海南島や台湾では独自の食文化が発達してきました。また雲南や西蔵、新疆、内蒙古は中華文化とはかけ離れた文化をもっています。そうした民族の文化と食文化は切っても切れないものです。食する事でさまざまな土地の文化を知る。こうしたことが中国を知る事に繋がるのではないでしょうか?
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※紹興酒もまた浙江省が有名ですが、高級紹興酒から料理用までさまざまなタイプがあり、海鮮料理や梅を漬けるために使われたりします。紹興酒とは浙江省紹興市のみで作られたものにしか使えない名称です。米と麹を発酵させ、3年以上もの長い期間寝かせて熟成された紹興酒には深い味わいと芳香があり、料理の味を引き立てるのです。


