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深センの狂犬病について 緊急検証
投稿者: Webmaster 掲載日: 2006-11-19 (1230 回閲覧)
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日本の厚生労働省が11月16日付けで発表した、京都市の60歳代の男性がフィリピンで犬に噛まれ、帰国後に狂犬病を発症したという事実に基づきシンセンスクエアでも緊急検証してみました。

今回の日本国内での狂犬病の発症は36年ぶりです。中国広東省でも懸念される狂犬病について、同地に居住する私たちは更に深い知識と配慮が必要です。華南地域についての狂犬病の状況や対処方法、また普段の生活で気をつけるべき事柄について、より詳しく検証してみます。

厚生労働省が11月16日に発表した国内における狂犬病の発症事例を受けて、各メディアより緊急で報道がなされました。またその具体的内容については以下の通りになっています。

平成18年11月16日付けの厚生労働省健康局結核感染症課発表の公式文書によると、「フィリピンからの帰国後に狂犬病を発症した患者(輸入感染症例)について」と題し、「今般、フィリピンより帰国した男性が、現地で狂犬病ウイルスに感染し、国内で発症したことが確認されましたので、その経過等についてお知らせします。」と先触れの後、患者が今年8月末にフィリピンに渡航中、犬に手を咬まれており、これにより狂犬病に羅患したと判断された。どのような経過を経て現在に至ったかについては、11月9日に患者が風邪様症状を呈しA病院を受診。11月12日には水が飲みにくく風が不快との症状によりB病院を受診。脱水症状が認められたことから、点滴を受け帰宅。11月13日には幻覚症状を呈し、再度B病院を受診。恐水及び恐風症状が確認され入院。11月14日には人工心肺で生命維持処置。しかしながら、11月17日未明死亡が確認されました。尚、この患者は現地における暴露後のワクチン接種は受けていない模様という報告です。(この発表における正式文書は下記にアクセス下さい。)
  • 厚生労働省緊急感染症ホームページ


  • そもそも狂犬病とはウイルスであるラブドウイルスの一種とされ、犬が媒体となって流行する感染症です。日本ではすでに撲滅された病気として認知されていますが、現在でも飼い犬への狂犬病予防接種は行政において義務付けられたものであり、飼い犬の登録と共に、ワクチン接種をしなければならないものとなっています。また世界的にみてもオーストラリアや日本などを除いた殆どの地域で現在も尚、死亡患者が出ている感染症です。また狂犬病の犬に咬まれて感染することが多いので病名に犬とついてはおりますが、他の哺乳動物からも感染することが確認されています。アメリカ大陸ではこうもりやアライグマ、ヨーロッパでは狐、アフリカではジャッカルやマングース、また猫や馬・牛などといった身近な動物からも感染し、病気に感染した動物は凶暴になって人を咬んでしまいます。しかしながら人から人へ感染することはなく、現時点では感染した患者から感染が拡大することはありません。

    ウイルスは通常動物の個体によっても違いますが、人の場合は9日から数年で、通常は1〜2ヶ月で発症すると言われています。また発症率は32〜64%で一旦発症すると治療法はなく、100%死亡する恐ろしい病気です。この発症率については咬まれた傷口の大きさや体内に入ったウイルスの量によって大きくかわりますが、咬まれた後、すぐにワクチン接種をすることにより、ある程度抑えられることがわかっています。しかしその後のワクチン接種は少なくとも5回は受けるべきであり、ワクチンにより抗体ができるより先にウイルスが脳内や脊髄などに到達した場合はこれの限りではありません。

    発症すると発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐などの不定症状で始まり、咬まれた部位の感覚が異常になってきます。ついで筋肉の緊張、幻覚、けいれん、嚥下困難などが起きます。これは液体を飲むとのどがけいれんを起こし、非常に苦しいため水を恐れるようになります。このため狂犬病を恐水症などともいいますが、また別の症状として風を嫌がるという症状を現す時もあります。更には犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、大量のよだれを流し、昏睡、呼吸麻痺が起きた後に死亡します。

    犬の場合は感染後1〜2週間の短期間で発病し、むやみに歩き回ったり、柱や物体などに噛み付いたりします。またよだれを流すようになり地面を無意味に掘り、狼のような遠吠えをするなどといった異常行動をとります。性格は極めて凶暴になり、少しのことで咬み付くようになります。水を飲むとのどがけいれんして苦しむ為、極端に水を恐れるようになります。やがて足腰が立たなくなり、うつろに宙をながめるようになった後死亡します。

    いずれにしても恐ろしい病気です。これはウイルスが咬まれた組織で増殖し、神経を伝わって脳に移行し増殖するためです。脳内では中枢神経を伝って全身を巡り、犬の場合などは唾液腺を通じて吐き出されるため、咬まれる事により感染が広がります。

    では広東省での狂犬病の状況はどうなっているのでしょうか?

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