深センでHIV感染患者を減らす対策

投稿日時 2006-12-8 11:46:12 | トピック: 医療・健康

深セン市では薬物中毒者達からHIV感染者を減らすために、早くて来年にも3箇所で診療施設の開設を予定していると深セン市工生局事務局が発表したと深セン日報が伝えている。診療施設ではメサドン維持療法を使用してHIV感染の予防を減らしていくと同紙は伝えている。
メサドン維持療法は麻薬依存症になっている患者を、麻薬からメサドンに依存させることによって麻薬中毒を防止する方法で、常用者の心身に悪影響を残さないという特徴がある。また連用しても心配はなく麻薬と異なり注射するのではなく普通に摂取するため使い回しの注射器の使用を減らす事ができる。こののような診療施設は深センでは初めての試み。

工生局防疫課のYang Hao氏は診療施設の場所について明らかにしていないが、龍崗、宝安、羅湖区になると話しており、地方局もこれを間もなく許可する方向で動いている。また政府機関、学校、幼稚園、人口密集地から遠く離れた場所に会合所が設置されることになると語った。

各診療施設にはシニアドクターを長として、看護士2名、エイズ予防訓練担当医師、精神科医、薬剤師、警備員を含む最低7名で構成される。これらのうち4名は診療時間帯に勤務することになる。

リハビリテーションセンターで繰り返し治療を受けているにも関わらず薬物を絶つことができない20歳以上の薬物使用者たちもこのサービスを受けることができる。彼らがサービスを受けるには最低6ヶ月間市内で生活していること、精神的に健康であることが条件となっているが、HIV感染者に限ってはこれらの制限を受けることなくサービスを利用できる。

このような区の衛生機関によるサービスを薬物使用者が受けるには身分証明書とリハビリテーションセンターが発行した証明書を提示する必要があり、薬物をやめる誓約書に署名する事と任意の尿検査が義務付けられる。

メサドン診療施設にかかるコストは国家財政から支払われ、麻薬患者は10mlのメタドンに対し10元を負担し診療所のランニングコストを賄う。医師らは薬物中毒者の状態を確認し、患者が診療施設からメサドンを勝手に持ち出して誤った使用が行われないようメサドンの使用量を厳重に監視する。

深セン市に寄せられた報告によれば、全体の55.9パーセントにあたる573件以上のHIV感染に関する報告が注射器の使いまわしによる感染であったと深セン市疾病コントロールセンター(CDC)が先週発表している。

10月の新華社通信によれば、中国では206箇所のメサドン診療施設が開設されており、すでに4ヶ月が過ぎている。また新たな出先機関として場所は未定だが国内に307箇所のメタドン診療施設を設置すると新華社は伝えている。


(シンセンスクエア)



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