
老人ホーム入居率特区内外で格差
投稿日時 2008-10-22 13:07:59 | トピック: 医療・健康
| 深センには現在、60歳以上の高齢者が約12万人(深セン戸籍)と約40万人(非深セン戸籍)の計52万人存在する。
【老人介護施設の入居情況】、 特区内:どこも入居者で溢れており、多くの入居待機者も存在する。 特区外:空き室率が高く、サービス内容の見直しが必要
100床を超えるベットを持つ介護施設に入居者がたった20名。敷地面積2万7,000平方メートルの施設に入居者8名。施設へはお手伝いさん同伴。特区外の施設がこの有様である一方、特区内にある介護施設はどこも満室、入居待ちのお年寄りは数百人以上に及ぶ。
このような現状に対して調査を行ったところ、特区外の施設は占有面積が広い割りに、ベット数が少なく、入居率が極め低い事。そして、特区内では施設が比較的狭く、且つどこも満員状態で、ある施設では待機者数がなんと300人を超えている、という事が分った。
宝安区にある老人ホームを訪れた。この施設は開業からすでに10年経つが、環境も設備も良く、敷地面積は6,000平方メートルに及ぶ。ベット数は当初の100床から現在60床に減っている。しかし、目下の入居者は20名で入居率はたったの30%。施設職員によれば、そのうちの半数は深セン戸籍の「五保」老人(労働力、身寄りが無く生活保護を受けている状態の高齢者)であり、残り半数は深セン戸籍の自費入居者だ。ここ生活している高齢者はみな一人部屋に入居している。各部屋にトイレも備えてあり、質素だが清潔で合理的なつくりになっている。お年よりは皆一人部屋を好むので、そのように作ってあるという。一人では生活出来ない人は二人一部屋での入居も可能だという。
ここと似たような情況にある施設はまだある。やはり宝安区内で、2万7,000平方メートルの敷地にベット数27床(本来の規定ベット数は54床)の施設では、入居者はたった8人だ。同じく宝安区の施設では、敷地面積3万平方メートル、規定ベット数52床のところ実際のベット数は48床、入居者は21人だ。
一方、特区内の介護施設ではどこもその入居者の多さが悩みの種となっている。羅湖区にある施設は、面積が3,000平方メートルだが、ベット数250床が全て埋まっており、部屋も数人一部屋で2,3人、4,5人、5,6人で一部屋とそれぞれの部屋に合わせて振り分けられているがどこも窮屈な状態だ。しかし、こんな情況の施設であっても、待機名簿には300名を超える名前が連なっており、その数は入居可能者数すら超えているのが現状だ。
深セン民政系統によれば、今後数年の間に深センは高齢者人口の急激な増加時期を迎える。社会に存在するこの巨大な顧客群に対して、深センの老人介護施設は現在全くの供給不足状態だといえる。しかし、特区内外の施設間に何故これほど大きな差が生じてしまっているのだろうか?一方が入居者不足に悩み、もう一方が入居者の多さに悩んでいる。
そこで、福田区、梅林片区(特区)と宝安区、龍華片区(特区外)の住居地域の高齢者に対し「老人介護施設、老人ホーム」について聞き込み調査を行った。特区内の高齢者は「施設へ入居すること」に肯定的であり、必要があれば施設という選択肢を選択しても構わないという考えを持っていることが分かった。特区内に住む72歳の陳さんは、「私は体があまり良くないの、主人が亡くなってからは一人で生活をしているけれどやはり不便。子供達の出来ることも限られているし、だからといってお手伝いさんを雇うのもあまり気が進まないし。老人ホームについては以前考えたことがあるわ。もし選択するとしたら、絶対に特区内の施設を選ぶでしょうね、子供達が訪問するのにも便利だし、環境も特区外よりも良いはずだしね。でも私が一番重視するのは施設に同じく入居している人達と、施設のサービス内容でしょうね。もし入居したら気の会う人を探して、楽しく暮らせるようじゃないとね。もちろん、設備面は整っていることが前提よ。」また、別の高齢者は、特区外の施設のほうが料金が安かったとしても、高い費用を払って特区内の施設に入りたいとの考えを語った。
一方、宝安区でインタビューを行っていると、高齢者達の意見に共通点があることに気づいた。「子供がいるのにどうしてそんなところに行かなきゃならないんだ?老人ホームは孤独な老人の行く場所だろう。」こんな考え方が一般的なのである。そして、ほとんどの高齢者が老人介護施設のある場所も知らず、数名の知っていた人も一度も入ったことはなく、どんな場所かも知らないという。
考え方が行動を決める。この調査を通じて、特区外の人々の施設への理解度が低いこと、逆に特区内の人は各施設の詳細についてまでは理解していないが、そういった施設に入居するという事に比較的理解示している事が分った。特区内には、子供が居るけれども一度見学に行って、体験入居などもしてみたい、などと話す人もいた。
(シンセンスクエア)
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