南山区に香港4大学研究所が開校

投稿日時 2007-3-30 11:11:22 | トピック: 産業・経済

深セン市政府は最近、南山区高新技術園の22.6ヘクタールの土地を香港の4大学の受講教室と研究センターのために割り当てる事にしたと深セン日報が伝えている。
4つの大学は香港科技大学香港中文大学香港理工大学と、4月3日より深セン研究センターの工事が始まる香港城市大学である。

香港の新聞である大公報が伝えたところによると、南山区高新技術園内の虚擬大学園に位置している1万2500平方メートルの2区画の土地は、2005年に香港理工大学と香港城市大学に充てられており、一方昨年1万5000平方メートルの土地を香港科技大学に、2万5000平方メートルは香港中文大学に配分されたとした。

香港科技大学は研究所の建設のためにおよそ1億元(1282万USドル)を調達する予定である。完成すると、床面積の60%が研究室と研究設備のために使用され、残りの部分は教室や管理事務所に使われる。また大学のビジネススクールからの選任教授は地元の経営者などへ講義を行い、センターでの研究は情報技術、エレクトロニクス、バイオ医薬、ナノテクノロジー(※1)、ICデザイン(集積回路)、無線通信のような科目を網羅している。

来月にも建設工事が始まる香港城市大学では研究センターのために7000万元の費用がかけられる。

また香港城市大学研究センターに隣接する場所に香港理工大学の支部校が概算投資5000万元で建設予定である。その中には中医薬研究室や新素材研究室、防災研究室、製織技術研究室などのベンチャー投資の研究センターを内在している。

昨年4月からは4つのシャトルバスが香港と深セン高新技術園との間で毎日運行されている。

これまでのところ、虚擬大学園で5つの香港の大学が研究センターを開いている。

※1
「ナノテクノロジー」とは10億分の1メートルスケールの超極小領域で進められる物づくりを指し、1nm(ナノメートル)はおよそ髪の毛の太さの10万分の1、或いは赤血球の1000分の1もの微細サイズである。この超微細なサイズで開発が進められているのは、顕微鏡の世界で、いままで使用してきた光学顕微鏡(通常の顕微鏡)では視認不可能だった領域を、走査型プローブ顕微鏡※2や原子間力顕微鏡※3などによって原子レベルでの解析・操作を可能にしている。ナノの世界では物質の特性や機能が変化したり、これまで不可能と思われた現象が起こることが確認されており、ITやバイオテクノロジー、エレクトロニクスと共にさまざまな産業分野と融合することで新素材や技術誕生が期待されている。
ナノテクにおける技術一例:微細加工技術、ナノエレクトロニクス、ナノ素材、ナノ機器、ナノバイオ、ナノスケールデバイス、ナノ医療、ナノ製品、ナノ粒子、カーボンナノチューブなど

※2
「走査型プローブ顕微鏡」とは先端を尖らせた探針を用いて、物質の表面をなぞるように動かして表面状態を拡大観察する顕微鏡。この先端部分は原子1個という超極小であればあるほど精度が高く、安定した検出が可能。この技術にナノテクノロジーが使用される。

※3
「原子間力顕微鏡」とは上述のプローブがより尖っているとプローブ先端と試料面との間に働く原子間力をカンチレバー(微小な板バネ)の変位から測定し、探針を表面に沿って走査することで試料表面の像を形成するという構造。

(シンセンスクエア)



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