深セン在住の男性が香港の自動現金支払機(ATM)を利用しようとしたところ、1000万香港ドルの預金がある口座にアクセス可能な銀行カードがATMに置き忘れられていることに気づき、それを正直に銀行に返却したことから話題を呼んでいる。
深セン日報の記事によると、深セン在住の男性、ヤオ・ザーシェンさん(71)は、香港上環の徳輔道中(Des Voeux road Central)沿いにある中信嘉華銀行(CITIC Ka Wah Bank)のATMからイギリスに留学している息子さん宛てに現金を送金しようと自分の銀行カードをATMに挿入したところATMがこれを拒否、よく見てみると誰かが銀行カードを使った後カードをATM内部に残したままになっていたことがわかった。
カードはアクティリベートされていた状態だったことから、ヤオさんがここから現金を引き出そうと思えば簡単に引き出すことができたはずだった。
しかし、ヤオさんは銀行カードを取り出して銀行職員に忘れ物として届け出たという。銀行職員はヤオさんの正直さに痛く感動し、ヤオさんに「口座に1000万香港ドルが預金されていたことを知っていたとしても銀行カードを返却していたでしょうか?」と尋ねたところ、ヤオさんはそのような質問は失礼ではないのかと一喝しながらも、その後職員に対し静かな声で、「例え10億香港ドルが預金されていたとしても答えは同じこと。なぜならそれは私のお金ではないから。」と答えたという。ヤオさんはこの時自分の名前を名乗らなかった。
職員によれば、ヤオさんが返却した銀行カードは香港のビジネスマンの所有物で、口座には英ポンド、米ドル、香港ドルが預金されていた。
中信嘉華銀行副頭取のウォン氏はヤオさんがATMで発見した銀行カードを返却してきたという事実を認めていると同紙では伝えている。
(シンセンスクエア)


