社会問題を提起する専門家として37名のソーシャルワーカーが昨日から深セン市で初めて正式にサービスを開始したと深セン日報が伝えている。
ソーシャルワーカーとして働く職員はいずれも最低学士を取得しており、政府支援の慈善組織のもと年収3万元から4万元でサービス提供にあたると同紙では伝えている。
殆どのソーシャルワーカーは年輩者と貧窮者にサービスを提供するが、4名は政府出資のソーシャルワーカーホットラインを通じて「中国ならではのサービス」を提供すると、ホットライン責任者のYan Zheng氏が語った。
ホットラインは社会福祉事業の定義や範囲などに関する質問に答える他、党メンバーによる贈賄拒否の支援を念頭に置いたホワイトカラーからの相談なども受け付けており、今月末から開始される。
ソーシャルワーカーが雇用契約に署名した昨日、深セン市民政局の総局長、Liu runhua氏も同席した。
Pengxing社会福祉事務局に勤務するYi Songguoさんは、3万元〜4万元の年収はそれほど魅力的とは言えないが、1つのポジションに10人が応募するほど競争率は高かったと打ち明けている。
Yan氏は、「香港や西洋各国ではソーシャルワーカーの職業は高く評価されているが、中国本土ではまだ新しい職業概念ではある。」とした上で、「その重要性は今後中国でも注目されていくだろう。」と話している。
ソーシャルワーカーの育成は既に200校以上の大学で行われており、深セン大学でも2005年に社会福祉学部が設立されている。
今年末には中国で初めて行われる国家社会福祉士資格試験も執り行われる予定だ。
Liu Runhua氏は、2010年までに深センでおよそ5000人がソーシャルワーカーの仕事に従事すると予想していると発言した。
中国本土の各都市では早くも2002年頃からソーシャルワーカーを採用しているケースもあるが、実際には政府の職員が従事しており、多くの事務局は政府によって運営されてきた。
ソーシャルワーカーの仕事とは人々の生活を向上させる強い願望を持って成せる専門職であり、危機に直面していたり社会から除外されている人々と共に働く職業と言える。彼らはプロフェッショナルな人間関係を持ってサービスを利用する人々と接し、利用者にとって最も適切な解決法をアドバイスする。
フルタイムのソーシャルワーカーは通常週40時間勤務するが、これ以外に夜間や週末などの時間外でクライアントとの面接、コミュニティー会議への参加、緊急事態への対応など、時間的にプライベートも束縛される傾向があるようだ。
多くの国や各司法管轄区域ではソーシャルワーカーとしての登録が必要で、従事するには資格を取得しなければならない。また地域によっては、専門家による協会が学歴や経験を精査したうえで会員として認めるなど、ソーシャルワーカーとして社会福祉に従事するのもまたそれなりの努力と経験が要求されるようだ。オーストラリアでは社会福祉学士号(BSW)を取得した者はソーシャルワーカー資格取得者としてその仕事に従事することが要求されていると同紙では伝えている。
(シンセンスクエア)


