60年前に開かれた極東国際軍事裁判で日本の戦犯を詳細に描いた歴史映画「東京裁判」が金曜日に中国全土で封切される。
封切に先駆けてメディアに向けたプレミアショーが深セン、北京、上海で開かれ、参加者及び評論家から絶大な賞賛を受けたと深セン日報が伝えている。
映画は1946年の第二次世界大戦終結後を舞台とし28名の日本の戦争犯罪人が物語の中心となるが、中国代表の裁判官梅汝敖が国際社会で中国の尊厳を守り抜くためにいかに雄弁であったかにスポットが当てられている。
「この歴史は長い間覆い隠され多くの人々は事実を知らなかったと思うんです。私自身台本を頂いた時、この歴史に関する印象といったら2、3語で表現できる程度でした。「東京裁判」とか「東條英機」とか・・・。裁判で本当に何が起きたのかを伝えることはとても重要なことです。」と語ったのはこの映画を監督したGao Shuqun氏。
東京裁判は歴史上最も大きな国際裁判で、事実上ニュルンベルク裁判よりもその規模は大きかったという。1946年5月から1948年11月までの2年半の間に818回の公聴会が開かれ、記録は4万8千ページ、419名の証人が参加した。
この映画は現実的なテレビドラマで高い評価を得ているGao監督による初めての長編映画で、映画で使われている音楽は「シンドラーのリスト」を追憶させるようだと音楽評論家は評している。国家広播電影電視総局はノーカットで上映することを許可しており、何人かの評論家は「Crazy Stone」以来の未知数のポテンシャルを秘めた作品であると話している。
「この作品で最も重要なことは歴史に基づいた事実であるということです。梅裁判官が戦争犯罪者の死刑を主張したことは事実なのです。梅裁判官と東條英機の間で繰り広げられる台詞は裁判記録に基づいたオリジナルを使用しています。法廷や日本レストランなども実際のものを忠実に再現し、建物に使われているタイルでさえ日本の技術によって作られたものを使用しています。私達が見せたいと思っているのは歴史的事実と法的証明なのです。」とGao監督は話している。
ただし、検察官のアシスタントとして裁判に参加したZhang Peiji氏によると、物語自体は事実であるもののいくつかの細かい箇所は正確ではないと話している。映画の中の裁判では戦犯がスーツを着ているが実際には軍服を着ていたとのこと。また、映画の中では中国の裁判官と検察官が裁判前と裁判後に話をする場面があるが、実際にはプライベートでの会話は禁止されていたためこれも事実と異なると話している。
また、香港、台湾、中国の映画スターのみならず、アメリカや日本の映画スターもこの映画に魅了されつつあると同紙は伝えている。Gao氏は当初日本の俳優がこの映画で演じることを躊躇するのではないかと考えていたが、彼らは役を受け入れて一貫したプロフェッショナルな演技を演じてくれたと語っている。
この映画は80%くらいが英語と日本語で構成されている。投資額は3千万元(375万USドル)。日本の映画配給会社がすでに日本での上映権獲得に興味を示しているとGao監督が明らかにしている。
(シンセンスクエア)


