愛と死の間で All About Love
投稿者: Webmaster 掲載日: 2006-8-16 (669 回閲覧)
華仔(ワーチャイ)の愛称で親しまれる劉徳華(アンディ・ラウ)の「愛と死の間で」は、2005年中華圏のみならず韓国においても上映され話題になりました。愛する妻を失い、喪失感と絶望の中にいた男が、ある日一人の女性と出会います。彼女と出合った瞬間昂まる鼓動。彼女は亡くなった彼の最愛の妻の心臓を移植されていました。そして、彼女は余命いくばくもない身で静かにこの世を去ろうとしていたのです・・・。全編を流れるのは生と死の間で育まれる愛と再生の物語。アメリカ映画の「この胸のときめき」や韓国ドラマ「夏の香り」にもこのモチーフが綴られていました。「この胸のときめき」では、「Xファイル」シリーズでおなじみのDavid Duchovnyがコミカルで明るいタッチの主人公を演じています。前半部分で流れる生前の妻との幸せな生活。一転して訪れる辛く悲しい日々。そこへ現れる女性との出会いにやっと新しい恋に目覚める部分では、彼のはしゃぎように思わず笑いさえこぼれてしまいます。
同じく韓国ドラマの「夏の香り」でも、美しい新緑の茶畑をバックに、心臓移植をした女性と最愛の恋人を失った男の愛と再生の物語が綴られます。こちらは出会った男女がお互いに惹かれながらも、相手の立場ゆえに思いを伝えられずにいるシーンが多く、主演のSONG SEUNG HEONは繊細な演技で人気の高い作品です。愛する人を失うということの痛みは耐えがたく、時を経ても尚、痛みと共に思い出してしまう深い慟哭。そんな時、失った者の断片が自分の目の前に現れるのです。それは新しい再生への出発でもあります。他の作品も、同様に失うこと、そこから立ち直り、再生しようとする人々の生き様が描かれています。移植のドナーが最愛の人であるという衝撃と、運命の女神に引き寄せられて出会う男女のラブストーリーは、切なく美しいストーリー展開と共に深い愛情、人々の生きるという強い心をも描き、涙なくして見られない純粋ラブストーリーと言えます。
日本でも純愛ドラマや映画が見直されるようになったのは、恐らく韓流映画の影響でしょうか?香港でも例外なく、韓流のブームがやってきています。映画館で流される韓国映画の数も多くなりました。最近ヒットロングランを続けているのは「デイジー」。やはり切なさや儚さ、悲しさをストーリーに描かれる恋愛映画です。そんな韓流映画の情緒たっぷりに描かれる人間模様は、時に残酷で、時にロマンティックに、主人公たち物語の世界へと私たちを誘います。熱中して見られるのは、そこに純粋さ儚さや切なさを感じるからに他なりません。
中国版愛と再生のドラマは、出会った男女が新しい人生を歩き始めるだけではありません。ストーリー展開はご覧頂くまでのお楽しみですが、見終わった後には、今ある幸せを噛みしめられることでしょう。またこの映画の苦労話を劉徳華が語っています。彼は映画内で二役を演じています。主人公ともう一役は移植された女性の夫役です。二役をヒゲのあるなしで演じ分けたのですが、ヒゲを生やしたり、剃ったりということも大変でしたが、午前中にヒゲのない役を、午後にはヒゲのある役を演じてくれと言われたときには「絶対無理です!」と断ったそうです。また、主題歌は歌手でもある彼自らが歌っています。こちらもなかなかお薦めです。今月初めにこの映画のPRのために来日した彼ですが、次の作品公開プレミアムもすでに始まっています。香港ではすでにプレミアショーが行われた次回作は「門徒」。こちらの作品のために彼は髪を銀髪にしていました。また、2007年新春で日本で公開予定の「墨攻」は中国を描いた日本のコミックの映画化。こちらは中国の歴史上10万の敵にたった一人で挑んだ男を描いています。そんな香港映画界でトップを走り続ける劉徳華が、「インファナル・アフェア」とは全く違う、純愛と絆を描いた作品で見せてくれる素晴らしいドラマを、まだ見ていらっしゃらない方はぜひご覧下さい。傍にいる誰かをギュっと抱きしめてみたくなるかもしれません。
(シンセンスクエア)
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可可西里 ココシリ
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