ワールド・トレード・センター
投稿者: Webmaster 掲載日: 2006-11-30 (627 回閲覧)
みなさんの記憶にもまだ薄れずに残っているでしょう。ワールドトレードセンタービル南棟にユナイテッド175便が激突したのは2001年9月11日ニューヨーク時間午前8時40分過ぎ。その日その時間、あなたは何をしていましたか?これは史上まれにみる大惨事を政治的、報道的視点から描いたドキュメンタリーではありません。政治的歴史的背景の評価では決して語ることがない人間ドラマとして、真実のみを追究した作品です。
ユナイテッド機がワールドトレードセンターに激突した後も、ビルは倒壊せずまだ煙を上げ炎上していました。しかし避難する人々を救出するために命を顧みずビルの中に入った二人の港湾警察官は、ビルが倒壊、瓦礫の下敷きとなり、自らが封じ込められてしまうのです。その彼らを助けるべく果敢に救出活動を行う多くの仲間、彼らの生還を待ち続ける家族。この作品に登場する人々は実在の人々です。
生き埋めになる二人の警官に「リービング・ラスベガス」でアカデミー賞をとったニコラス・ケージ、「クラッシュ」「ミリオン・ダラー・ベイビー」と話題作に出演しているマイケル・ペーニャ。特にニコラス・ケージはこの作品において、今までの俳優生活で培ってきた経験の全てを注ぎこんだ静かで重厚な役どころをこなしています。部下を率いて崩れ落ちそうなワールド・トレード・センタービルへ向かう勇気、瓦礫の下敷きになりながら、生き残ったマイケル・ペーニャ扮するウィル・ヒメノと、家族のことや、今までの警官生活について切々の語りながら互いを励まし、痛みに耐え、自分たちを救出してくれる仲間の存在を信じ、生き抜く力を保ち続けるという難しい役を見事に演じきっています。対するマイケル・ペーニャは同じく閉じ込められる警官、ウィル・ヒメノにもっとも近いエッセンスを持っています。どんな状況でもユーモアを忘れず、仲間や家族を信じ続けたというヒメノ同様、明るくユーモラスな演技がキャラクターを生き生きとさせているのです。
また自宅で夫の帰りを待つ妻役には「ER/緊急救急室」の医師役や「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で強烈なキャラクターを演じて絶賛されたマリア・べロ。マリア・ベロは実際にニューヨークで当時救援活動に参加しているだけにその作品に対する思い入れは人一倍深かったようです。身重のヒメノ夫人を演じるのは「モナリザ・スマイル」のマギー・ギレンホールです。夫がビルの下敷きになったという知らせに絶望しながら、必死夫の生還をに祈りつづける忍耐強い役柄を演じています。下敷きになっている夫同様、それぞれ混乱した状況の中で絶望しながら、ひたすら夫の生還を信じて耐える妻たちはもう片方の主役とも言えます。
この他当時実際にグランド・ゼロの救出に携わった警官や海兵隊員など50人以上もの人々がエキストラとして参加しています。ある海兵隊員は当時の救出活動の中で、瓦礫の下に自分たちの救いを待ち望んでいる人々がいるという根拠なき信念に突き動かされ、救出活動を続けたと語っています。さまざまな人々の願いや信じる力、そして善意の心が奇跡ともいえる救出を実現させました。この作品はそうしたドラマチックな真実がこの悲劇の中にあったことを私たちに教えてくれるのです。
ワールド・トレード・センターの制作のきっかけは製作者であるデブラ・ヒルがジョン・マクローリンとウィル・ヒメノの話を新聞で知ったことがきっかけでした。実際に二人に会い、テロ当時の様子について話を聞いたという彼女は、彼らの話に非常に感銘を受けすぐさま、共同製作者のマイケル・シャンバーグとステイシー・シェアと共に制作を開始。しかし、彼女はこの作品の完成を見ることはなく、05年にがんのためこの世を去ってしまいました。その彼女のためにも広く多くの人々にこの作品を伝えて行きたいと、ウィル・ヒメノは語っています。「作品の制作を見守り続け、苦しさに耐え、最後まで病と闘い続けた彼女こそヒーローです…」
また脚本はこの作品がデビューそのものとなるアンドレア・バーロフ。当初、脚本を任されるとは思っていなかった彼女でしたが、次第に制作に夢中となり彼女がイメージするワールド・トレード・センターが出来上がったのです。監督であるオリバー・ストーンはそうした彼女の脚本にいままでみたこともない試みで取り組んだことに打ちのめされたと述べています。
政治的、ジャーナリスティックに描かれる他の作品とは異なり、あくまであの日のジョン・マクローリンとウィル・ヒメノにおこった出来事としてスイッチしたことが、テロの悲惨さと人々の善意や信じる力を象徴的に描き出したことに繋がっているのではないでしょうか。オリバー・ストーンは自身のこれまでのスタイルとは別の角度で作品を撮る事を決め、その徹底した映像は出来うる限りリアルに再現するという点に集約されています。実際のところ、ワールド・トレード・センタービルは実寸の16分の1のサイズが再建されました。ワールド・トレード・センターに関しては多くの資料が残されているため、あいまいな部分は許されません。再建チームのなみなみならない努力がそこへ注がれたのです。
最後にオリバー・ストーンが語っています。「人々が人間性に対する信頼を失いかけたあの日に、彼らは信じることの大切さを我々に取り戻させてくれたのです。」
監督:オリバー・ストーン
主演:ニコラス・ケージ、マイケル・ペーニャ
共演:マギー・ギレンホール、マリア・ベロ、ジェイ・フェルナンデス
深センでの上映は始まっています。英語のみの上映ですが、素晴らしい作品です。ぜひ足を運んでみて下さい。
Address:南山区南海大道 花園城中心5F
Address:南山区華僑城光僑街1号
(Jia He Shen Zhen Ying Cheng) Golden Harvest
Address:羅湖区宝安南路1881号万象城内
場所:7号庁 上映時間:10:50/15:40/20:20/22:40(英語)
※上映時間は日によって変わりますので確認下さい ::こちらから::
入場料:40元〜60元/人
(Xin Nan Guo Ying Cheng) New South China Movie City
Address:羅湖区1093号中信城市広場C1区3楼
場所:4号庁 上映時間:12:20/18:40(英語)
※上映時間は日によって変わりますので確認下さい ::こちらから::
入場料:40元〜80元/人
(シンセンスクエア)
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