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深セン国際ピアノコンテストレポート
投稿者: Webmaster 掲載日: 2006-10-24 (651 回閲覧)
国際ピアノコンテストが深センで開催されていますが、先週1次審査を通過した出場者は40名から12名に絞られ本日セミファイナルへと進みます。1次審査を通過したのは16歳から28歳で、中国からは5名、韓国から3名、ウクライナからは2名、ルーマニアとロシアから1名ずつの合計12名で2日間かけてセミファイナルでそれぞれのピアノ演奏を競います。ファイナルは今週の金曜日と土曜日で、最終日には優勝者が深セン大劇院で演奏を行います。

前回のコンテストでは開始前にくじを引いてBから始まる名字の出場者から演奏することが決められ、そのあとはアルファベット順に出場者が演奏しました。

各出場者はソロを2曲ずつと深センシンフォニーオーケストラ団の演奏と共にモーツァルトピアノ協奏曲の楽章を演奏しました。

出場者は中国人が24名、外国人が16名で、セミファイナルに進んだ7名はいづれも外国人でした。また、セミファイナルに進んだ5名の中国人のうち4名は現在アメリカやドイツなど海外でピアノを学んでいます。

出場者達が今回披露した高い演奏技術によって同コンテストの評価は世界中で高められることになるだろうと地元の文化評論家がコメントを発表しています。

深センから唯一出場を果たした18歳のZuo Zhangさんは全額を奨学金負担で現在ニューヨークのロチェスターにあるイーストマン音楽学校でピアノを学んでいます。

Zuoさんはコンテスト前に、「地元の人々をがっかりさせないように精一杯がんばりたい。」と話しました。淡いピンクのドレスに包まれステージに登場したZuoさんは、土曜日の午後優しくも明るいタッチでモーツァルト、ショパン、リストの名曲を演奏し、暖かい拍手を観客から受けました。

「地元で国際的なコンテストに出場するのは初めてだったので少しプレッシャーを感じてしてしまいました。始めは緊張してしまってなかなか思い通りに弾けなかったので決して満足していません。でも全体的には良かったと思います。」とZuoさんはコメントしています。

会場にはZuoさんのご両親と妹さん、そして中国でも著名な若手ピアニストの母であるLi Yundiさんが彼女の演奏を見守りました。

韓国人のPark Jong-haiさんはつい最近16歳になったばかりで晴れて今大会に出場する資格を得ることのできた若手ピアニストです。彼にとっても国際的なコンテストの参加は初めてでした。

Parkさんは演奏前に、「ベストは尽くしたいけれどなんだか自信がありません」と話していました。その後、セミファイナルへの出場が決定した時には、彼が深センに滞在している間の生活をお世話しているホストマザーの目から大粒の涙が流れていたのがとても印象的でした。

かつて北京で3回行われた国際ピアノコンテストでも審査委員長を務め、今回もその大役を務めているZhou Guangren氏は予選終了後に、「このコンテストで素晴らしい才能のある若手演奏者を発掘できるのはとてもエキサイティングなことだと思います。また、五重奏でソロを演奏することは出場者にとってとても貴重な体験となるでしょう。」と話しました。

オランダを拠点とし音楽家やコンテスト情報を提供するAlink-Argrich Founcationの共同設立者であるGustav Alink氏は、これまでに300以上のコンテストに出席し長年様々な調査を重ねてきたけれども、深セン国際ピアノコンテストはとても高く評価できる大会であったとコメントを発表しました。

主催委員会は審査員や出場者、あるいはゲストの細かなことまで考慮されて運営され、とても分かりやすいスケジュールに基づいてスムーズにコミュニケーションを図ることができたと同氏は話しています。また、このような周到な計画振りは音楽業界では極めて異例であるとも話しました。同氏は今回出場した優秀な演奏家達と協力して様々な音楽活動ができるよう今後も精を尽くすと話しています。

今回の予選で惜しくも通過できなかった出場者達も貴重な体験を得たようです。中国の中央音楽学院から参加した5名の出場者は今回予選落ちしていますが、その1人である24歳のChen Chenさんは彼の母親と一緒に深センにやって来ました。Chenさんは今回の大会はとてもフェアであると思うし、また大変珍しいタイプだと思うとコメントを発表しています。

今回のコンテストでは、審査員が「Yes」か「No」のどちらかを投票し、「Yes」の数で票数が決定される方式が採用されました。

Chenさんは、「点数で評価されるよりもこのほうが明確だし、そもそも僅かな点数で競技者の優劣を決めるなんてできないんじゃないかな?」と話していました。

いづれにしてもそれぞれがベストを尽くし、とても貴重な体験を得た印象を受けました。セミファイナルに残った出場者には是非とも更なる活躍を期待したいです。


(シンセンスクエア)
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