タイトルは「紀行」、目次は「ガイドブック」風。
でも読み始めるとこれは「ラブレター」。
香港在住が長い私は、今までにかなりの回数出掛けている。マカオは空が広い、建物が低いので落ち着ける、少しの移動で街の様子がコロッと変わるおもしろさがある、ポルトガル風が建物にきちんと残っていてエキゾチック等が今までの印象。新しく出来たホテル、高いタワーも面白そうと思う。それでもギャンブル以外に楽しむ場所はごく僅かしかないのがマカオだと思っていた。
でもこの本を読んで、「私はここで元気になりました。ステキですよ。こんなところがあり、こんなお店もありますよ」と、一つ一つの場所やものに対する著者の思いや主張を知ると、私もここに行ってみたい、この店で食べてみたい、マカオって面白そうと思うようになったのです。モノクロのシーンがカラーになった、そんな感じか。次回は是非この本を持って回ってみたい。
前置きが長くなりましたが、構成は以下の通り。全127ページ。
第1章 ミックスカルチャー マカオは摩訶不思議
第2章 グルメパラダイス・マカオへようこそ
第3章 マカオのヒューマン&カルチャーに迫る
第4章 モダンマカオで隠れ家
第5章 ショートトリップ&アナザーストーリー in マカオ
今、香港の人達にとって、マカオはホットである。ラスベガスのカジノの進出、世界遺産の指定がブームの要因。日本でもそれは同様のはず。まもなくの関空からマカオへの直行便の就航は日本でのマカオへの関心を更に高めるだろう。タイミングのよい出版だと思う。そしてかなりの方がギャンブルの場としてのマカオを紹介した最新出版のガイドブックと思ってこの本を手に取るのではないかと思う。でもその方達がマカオへのラブレターのこの本で、ギャンブル以外でも楽しめることの多い、ステキな場所であるマカオを知っていただけたらと思いました。
単なるガイドブックではないという著者の心意気を感じながらも、マカオの心を書いたとても優秀なガイドブックと断言したい。 (関俊也著)
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沢木耕太郎:深夜特急/香港マカオ
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