落雷被害対策大丈夫?No.2
落雷を防ぐことはできませんが、正しい知識と備えがあればその被害を最小に抑えることが可能です。その為に用いられるのが避雷針や雷防護用製品になります。これらの正しい知識を得ることによって安全が確保できますが、その前に落雷による障害、雷撃について整理してみることにしましょう。電撃には直撃雷と誘導雷があります。直撃雷は建物や木などに直接落雷することで、一般的には10〜100kAもの電流が流れると言われています。仮にアンテナに直撃雷を受けた場合、同軸ケーブルを通してコンピュータなどに流れ込み破壊してしまいます。
最近ではよく知られていることですが、雷は高いものに落ちやすいという性質があり、また先の細いものにも落ちやすいという性質も持っています。これらの性質を利用したのが避雷針です。ですから避雷針というのは雷を避けるものではなく、積極的に落ちやすくしているものなので、このネーミング自体に異議を唱える人も少なからずともいらっしゃるようです。さて、この避雷針ですが、どういったメカニズムで落雷被害を防止してくれるのでしょうか?
避雷針はそれ自身が落雷を受けて雷のエネルギーを大地へ放出させることによって被害を少なくします。しかし、実際にはこの膨大なエネルギーを大地に放出させるだけで落雷の被害を未然に防いだことにはなりません。

直撃雷はその避雷針に落ちてきて大地へと放出されますが、この直撃雷が落ちる瞬間、その避雷針にはものすごい量の電流が流れます。多量の電流が流れるとその付近には非常に強い電磁界が発生します。そして電磁誘導現象によって近くにある電話線や、電線に高い電圧が発生します。これを誘導雷と呼んでいますが、この誘導雷によってもたらされたサージ電流が通信機器に流れ込むと破壊されてしまいます。
この誘導雷によって受けた被害ケースの方が直撃雷によってもたらされた被害ケースよりもはるかに多いと言う事実も知っておくべきでしょう。また、この誘導雷は近くの避雷針や立木などへの落雷だけでなく、雷雲間での放電によっても生じることがわかっています。
次回は具体的な落雷被害対策についてレポートします。どうぞお楽しみに。
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