ロケフリ導入の利点と妥協点
今回はロケフリを導入して中国で視聴するにあたり、その利点と妥協点を検証していきましょう。まず、利点についてです。
まず、何と言っても一番の利点は、日本のテレビがリアルタイムで視聴できることです。また、予約録画して観れる(録画機器は別途購入が必要)点も魅力の一つと言えるでしょう。前回でもお話しましたが、この録画行為は私的な行為の範囲内であって違法性を問われることはありません。
次に、妥協点について検証してみたいと思います。まず、何と言っても問題となるのが下りの通信速度です。中国電信が提供している家庭用の帯域領域は1Mから3M(深センの場合)ですが、これは実速度ではなくベストエフォート値(理論値)と言い、この速度を必ずしも保障しないけれどもその速度に近づくよう最大限努力するというものです。
もちろん中国電信舎内にあるネットワーク設備(装置)側では、契約したとおりの速度設定がされていますが、施設を一歩出てしまうと回線状態によってその速度は維持されず、自宅のADSLモデムにたどり着く頃にはスピードが萎えてしまっています。ADSLの特性としては、電話局からの距離が自宅から離れるほど、あるいはノイズが多い環境ほど通信速度が落ちてしまいます。ですので、例えADSLの3Mを契約したとしても下りの通信速度が必ずしも上がるということは言えないのです。

下りの実速度を測定するには、無料で測定できるサービスがネット上に数多くあるのでこれらをお試しになられるのもよろしいかと思います。ただし、各サイトの測定法はそれぞれ特徴が異なるため違った結果が表示されることが多々あります。ですので、一回だけの測定ではなく時間帯なども変えて何回か測り、ある程度のデータを採って平均値を出せば自分の下り実速度がどのくらいになるかの目安にはなるかと思います。以下に無料速度測定サービスを提供しているサイトをいくつかご紹介します。
Radishの通信速度判定サイト
JUNK HUNT インターネット回線速度調査
USENの回線速度測定
これらの測定値を使って中国でコンスタントに300kbpsが得られるのはまず難しいのではないかと考えますが、特定の時間帯で300kbps以上を確保できるようでしたらロケフリの導入も現実味を帯びてくるかもしれません。
次は画質の点についてです。ロケフリでは確保した帯域にあわせて最適な画像を自動調整したり、インターネット回線の環境に合わせてより高画質な映像が観れるとうたっていますが、中国の場合これは例外と言わざるおえません。そもそも中国では帯域が狭いので高画質な映像とはかけ離れたものになり、その妥協性が問われることになります。では、どこまで妥協するのか?
帯域にあわせた画質の調整は何段階ものレートレベルがあってそれらを手動で選択することが可能です。レートレベルの選択は地域や時間帯によって変えなければなりませんが、だいたいレベル3が使用できればそこそこに観られるのではないかと思います。現在シンセンスクエアが把握している情報では、レベル3が確保できる時間帯は深夜から早朝にかけてのみといった状況です。ちなみに夜のゴールデンタイムだとレベル1でないとまともに観ることができず、またその画質も著しく劣化したものになります。このことから、実際に高画質の動画を観るためにはSONYが推奨する300kbpsでは非常に難しく、少なくとも500kbps以上ないと実現しないと考えられます。
SONYでは「ロケーションフリープレイヤーPC用(LFA-PC2)」の画質が擬似体験できるページを設けていますので、購入前にこちらで体験されるのもよろしいかと思います。ただし、この擬似体験の画像は、Windows Media Playerを使用しています。実際のロケーションフリープレイヤー(LFA-PC2)の伝送方法・データ圧縮方法とは異なるので必ずしも同じ結果が得られるとは限りません。あくまで画質の目安としてご利用ください。
ロケーションフリープレイヤーPC用(LFA-PC2)画質体験ページ
以上の利点と妥協点を天秤にかけて、ご自分の生活にとってどれほどのプラス面があるのかをご検討ください。次に、ロケフリ購入の予算をどのくらいで考えているのかを明確にします。発売開始から1年が経過しているので旧モデルであればオークションなどでも中古品がすでに出回っています。これらを安く手に入れることができれば、思いがけない価格で実現させることも可能でしょう。
ロケフリは10月20日に新しいモデルが発売開始になりますが、オープン価格はまだ発表されておりません。従って、ここでは現在点(2006年10月6日時点)で市場に出回っているロケフリのオープン価格を記します。
実際の価格は各ショップによって割引率が異なったり、中古であれば驚くほどの安価で手に入れられることも可能です。実際にご購入する際には、再度ご自分で各ショップやオークションサイトなどで確認されることをお勧めいたします。
ロケーションフリー(LF−PK1)
販売価格:29800円(税込)
* ソフトウェアCD-ROM 30日間お試し版
* ベースステーションスタンド
* ACパワーアダプター/電源コード
* AVマウス/アンテナ接続ケーブル
* かんたん準備ガイド/安全のために(冊子)
*LANケーブルや映像・音声コードは別売。
備考:付属のロケーションフリープレイヤー(CD-ROM)は30日間お試し版です。31日以上ご使用の方は、別売のLFA-PC2をインストールする必要があります。 また、壁のアンテナ端子の個数によって、別売の分配器が必要です。
ロケーションフリープレイヤーPC用ソフト(LFA-PC2)
販売価格:1980円(税込)
備考:LF-PK1に付属のロケーションフリープレイヤー(CD-ROM)は30日間お試し版です。31日以上ご使用の方は、本ソフトウェアをインストールする必要があります。
ハードディスク搭載DVDレコーダー
SONYのデジタルハイビジョンチューナー内蔵HDD搭載DVDレコーダーである「スゴ録」の場合はモデルによって異なりますが、だいたい10万円〜15万円くらいです。
ここまで検討したらある程度導入の是非を明確にすることができると思います。ただ、導入にあたって中国で利用する場合通信速度はある程度妥協するとしても、なかなか日本に帰国できない方の場合は設定を中国から行うのは非常に難しいと前回レポートしました。
設定をスムーズに行なうにはご自分が一度帰国されご自分で設定を行うのが最良であることを前にも述べましたが、前回ご紹介した永野商店が提供する「まねきTV」サービスに対してNHKや在京キー局5社がサービス中止を求める仮処分の申請を東京地裁が却下したため、中国からでも家族や友人のサポートに頼ることなくロケフリを設定して利用する道も開けてきています。
次回は、「まねきTV」サービスがなぜ違法でないと判断されたかの経緯やサービス内容の詳細についてお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに。
<バックナンバー>
ロケフリは中国でも使えるの?
海外ネット配信違法性の検証No.2
自宅で日本の番組が観たい!No.1
(シンセンスクエア)
まず、何と言っても一番の利点は、日本のテレビがリアルタイムで視聴できることです。また、予約録画して観れる(録画機器は別途購入が必要)点も魅力の一つと言えるでしょう。前回でもお話しましたが、この録画行為は私的な行為の範囲内であって違法性を問われることはありません。
次に、妥協点について検証してみたいと思います。まず、何と言っても問題となるのが下りの通信速度です。中国電信が提供している家庭用の帯域領域は1Mから3M(深センの場合)ですが、これは実速度ではなくベストエフォート値(理論値)と言い、この速度を必ずしも保障しないけれどもその速度に近づくよう最大限努力するというものです。
もちろん中国電信舎内にあるネットワーク設備(装置)側では、契約したとおりの速度設定がされていますが、施設を一歩出てしまうと回線状態によってその速度は維持されず、自宅のADSLモデムにたどり着く頃にはスピードが萎えてしまっています。ADSLの特性としては、電話局からの距離が自宅から離れるほど、あるいはノイズが多い環境ほど通信速度が落ちてしまいます。ですので、例えADSLの3Mを契約したとしても下りの通信速度が必ずしも上がるということは言えないのです。

下りの実速度を測定するには、無料で測定できるサービスがネット上に数多くあるのでこれらをお試しになられるのもよろしいかと思います。ただし、各サイトの測定法はそれぞれ特徴が異なるため違った結果が表示されることが多々あります。ですので、一回だけの測定ではなく時間帯なども変えて何回か測り、ある程度のデータを採って平均値を出せば自分の下り実速度がどのくらいになるかの目安にはなるかと思います。以下に無料速度測定サービスを提供しているサイトをいくつかご紹介します。
これらの測定値を使って中国でコンスタントに300kbpsが得られるのはまず難しいのではないかと考えますが、特定の時間帯で300kbps以上を確保できるようでしたらロケフリの導入も現実味を帯びてくるかもしれません。
次は画質の点についてです。ロケフリでは確保した帯域にあわせて最適な画像を自動調整したり、インターネット回線の環境に合わせてより高画質な映像が観れるとうたっていますが、中国の場合これは例外と言わざるおえません。そもそも中国では帯域が狭いので高画質な映像とはかけ離れたものになり、その妥協性が問われることになります。では、どこまで妥協するのか?
帯域にあわせた画質の調整は何段階ものレートレベルがあってそれらを手動で選択することが可能です。レートレベルの選択は地域や時間帯によって変えなければなりませんが、だいたいレベル3が使用できればそこそこに観られるのではないかと思います。現在シンセンスクエアが把握している情報では、レベル3が確保できる時間帯は深夜から早朝にかけてのみといった状況です。ちなみに夜のゴールデンタイムだとレベル1でないとまともに観ることができず、またその画質も著しく劣化したものになります。このことから、実際に高画質の動画を観るためにはSONYが推奨する300kbpsでは非常に難しく、少なくとも500kbps以上ないと実現しないと考えられます。SONYでは「ロケーションフリープレイヤーPC用(LFA-PC2)」の画質が擬似体験できるページを設けていますので、購入前にこちらで体験されるのもよろしいかと思います。ただし、この擬似体験の画像は、Windows Media Playerを使用しています。実際のロケーションフリープレイヤー(LFA-PC2)の伝送方法・データ圧縮方法とは異なるので必ずしも同じ結果が得られるとは限りません。あくまで画質の目安としてご利用ください。
以上の利点と妥協点を天秤にかけて、ご自分の生活にとってどれほどのプラス面があるのかをご検討ください。次に、ロケフリ購入の予算をどのくらいで考えているのかを明確にします。発売開始から1年が経過しているので旧モデルであればオークションなどでも中古品がすでに出回っています。これらを安く手に入れることができれば、思いがけない価格で実現させることも可能でしょう。
ロケフリは10月20日に新しいモデルが発売開始になりますが、オープン価格はまだ発表されておりません。従って、ここでは現在点(2006年10月6日時点)で市場に出回っているロケフリのオープン価格を記します。
実際の価格は各ショップによって割引率が異なったり、中古であれば驚くほどの安価で手に入れられることも可能です。実際にご購入する際には、再度ご自分で各ショップやオークションサイトなどで確認されることをお勧めいたします。
ロケーションフリー(LF−PK1)販売価格:29800円(税込)
* ソフトウェアCD-ROM 30日間お試し版
* ベースステーションスタンド
* ACパワーアダプター/電源コード
* AVマウス/アンテナ接続ケーブル
* かんたん準備ガイド/安全のために(冊子)
*LANケーブルや映像・音声コードは別売。
備考:付属のロケーションフリープレイヤー(CD-ROM)は30日間お試し版です。31日以上ご使用の方は、別売のLFA-PC2をインストールする必要があります。 また、壁のアンテナ端子の個数によって、別売の分配器が必要です。
ロケーションフリープレイヤーPC用ソフト(LFA-PC2)販売価格:1980円(税込)
備考:LF-PK1に付属のロケーションフリープレイヤー(CD-ROM)は30日間お試し版です。31日以上ご使用の方は、本ソフトウェアをインストールする必要があります。
ハードディスク搭載DVDレコーダーSONYのデジタルハイビジョンチューナー内蔵HDD搭載DVDレコーダーである「スゴ録」の場合はモデルによって異なりますが、だいたい10万円〜15万円くらいです。
ここまで検討したらある程度導入の是非を明確にすることができると思います。ただ、導入にあたって中国で利用する場合通信速度はある程度妥協するとしても、なかなか日本に帰国できない方の場合は設定を中国から行うのは非常に難しいと前回レポートしました。
設定をスムーズに行なうにはご自分が一度帰国されご自分で設定を行うのが最良であることを前にも述べましたが、前回ご紹介した永野商店が提供する「まねきTV」サービスに対してNHKや在京キー局5社がサービス中止を求める仮処分の申請を東京地裁が却下したため、中国からでも家族や友人のサポートに頼ることなくロケフリを設定して利用する道も開けてきています。
次回は、「まねきTV」サービスがなぜ違法でないと判断されたかの経緯やサービス内容の詳細についてお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに。
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