深セン個人発明家達の生き様
投稿者: Webmaster 掲載日: 2006-10-18 (649 回閲覧)
Sheng Nianさんは200件以上の発明の実績がある深セン在住の個人発明家です。かつては深セン市内で違法で露店を出して発明を発表していましたが、行政規制管理局の摘発とのいたちごっこに嫌気が差し去年から保険のセールスや株の予測屋を始めました。
でも今年になってようやくShengさんの発明が多くの人々に知られるチャンスが訪れました。これまでに8回開催されてきた中国ハイテックフェアで初めて個人発明家達にも展示ブースを提供されることになったからです。
彼の新しい発明である多機能チップは会場を訪れた多くの人々の関心を集めました。靴に埋め込まれたチップが交通カードや出席記録として機能する彼の発明がその他50人もの個人発明家達の発明と共に人々の目に触れることになったのです。
「無料展示ブースの提供は個人発明家にとってとても勇気付けられる企画です。」とShengさんは話してくれました。
深セン発明家協会のディレクターであるHan Caiyuanさんによれば、深センには現在約20万人もの個人発明家達が日夜発明に励んでいると言います。今年前半に申請された特許は1万3689件で、このうち35パーセントは個人発明家によるものだと公式の統計では記されています。
しかしながら、彼らの果敢な発想力にもかかわらず、個人発明家の殆どは大変厳しい状況で発明活動に励んでいます。金属腐食の学者で発明家でもあるZhang Zhichengさんの話によると、発明だけで食べていくのは非常に難しく、個人発明家の多くは貧困に悩まされ、離婚などを経験している人々が少なからずともいると話しています。
北東中国大慶油田の設計施設で科学者として勤務していたZhangさん(55歳)は長年の年月と貯金を費やし地下電極棒保護装置を発明しました。この装置を使えば従来海外から高額で輸入していた技術を使用せずにすむとZhangさんは話しています。今のところ投資家はまだ見つかっておらず、現在Zhangさんは廃物を集めて業者に買い取ってもらうことで生計を立てています。投資家と会うときはそれなりに立派なホテルのロビーで白いシャツを着て面会するそうですが、実際の生活は貧困を極め1晩10元の格安ホテルでいつも寝泊りしているとか。今回のハイテックフェアにもバスで来ることはできなかったそうです。
Zhangさんは福建省の廈門で彼の同僚とのパートナーシップを解消した後、自分で投資家を探すために1年ほど前に深センにやってきました。深センに着いた時には彼のポケットにはたった900元しかありませんでした。妻が彼の目標を阻止するのではないかという恐れがあり、家族には全く助けを求めなかったそうです。
自分の発明を宣伝する金銭的な余裕もなく、Zhangさんは街角に貼られた求人広告を読んでは有望な投資家を探しました。しかしながら、彼の努力も虚しく会社のトップへ売り込む前に階級組織の壁に阻まれるのがほとんどで、会社を訪問しても幹部との話し合いをさせてくれず警備員につまみ出されてしまうのがほとんどだったそうです。
ある会社がZhangさんの発明に興味を示し、この4ヶ月間の間コンタクトを取り続けていますがまだ大きな結果はでていません。現在その会社は北京の専門家とコンタクトを取り、彼の発明が価値のあるものなのかを調べさせているそうです。
Chen Junlinさん(64歳)はZhangさんより幸運だったようで、個人発明家にして安定した収入と比較的快適な生活を実現している1人です。電気制御の専門家で60年代に行われた国家原子力開発プログラムにも参加し、自身でも特許をいくつか取得しています。
そんなChenさんではありますが、2003年に家電製品を制御するプラットフォームの技術で取得した特許を売り込むのはとても一筋縄ではいかないと語っています。
「大きい会社は見くびるし、小さい会社は私のデータだけを欲しがる。」とChenさんは漏らしています。また現在市場で出回っている製品の中には彼が発明した技術が無断で使用されているのを何度も目撃していると話し、彼の技術を盗んで利用されてしまったのだろうとChenさんは推測しています。
多くの個人発明家と同様、Chenさんも自分の発明した技術に自信があります。Chenさんが開発した製品に興味を示す会社が必ずあるはずだとChenさんは信じています。この技術をドアベル、テレビ、オーブンなどの家電製品に融合させれば、玄関の外に誰がいるのかをテレビで確認したり、トイレにいながらオーブンの状態を確認できると話しています。
Chenさんはメールで有望なバイヤーとコンタクトを取ったりするものの、それ以外の宣伝に関しては宣伝費が高額になることから十分なプロモーション活動が行えていないと話しています。今回のハイテックフェアでの展示の様子をCCTVがリポートしてくれたらどんなに心強いことかと期待を寄せています。
今回CCTVではハイテックフェアに参加した個人発明家のレポートを14日に実際にレポートしました。レポートされた幸運な個人発明家は風力で動く自動車を発明したCong Yang(47歳)です。そんなことはありえないと思われるかも知れませんが、Congさんによると発明した車は風の抵抗を動力に変換することができると言うのです。
この発明はローカルテレビ局で放送された番組で実際に機能し、また特許協力条約(PCT)からも実用的で革新かつ独創的であると認められています。
Congさんは大学時代にはジャーナリズムを専攻。車いじりは子供の頃から好きだったそうで、この車を開発するのに1000万元の費用と10年もの年月を費やしてしまったそうです。開発された車は通常の車としても機能するようになっています。
このように殆んどの個人発明家達は彼らの発明した技術の認知と生き残りをかけて日夜励み続けています。今回のハイテックフェアでは多くの個人発明家達が政府機関や一般の人々の関心を多く集めました。
先月発表された科学技術ファンドプログラムによると、深セン市政府はこれまでの歴史の中で初めて個人発明家に対し年間500万元の開発ファンドを提供することを決定しています。
今回のハイテックフェアで彼らのブースに膨大な人々の群れができたという事実は、彼らにも近い将来スーパーモデル並みの人気者になることを示唆しているのかも知れません。
夢を見続け決してあきらめないこと。今回は彼らの生き方にこそ学ぶべき哲学を垣間見た思いがします。
(シンセンスクエア)
でも今年になってようやくShengさんの発明が多くの人々に知られるチャンスが訪れました。これまでに8回開催されてきた中国ハイテックフェアで初めて個人発明家達にも展示ブースを提供されることになったからです。
彼の新しい発明である多機能チップは会場を訪れた多くの人々の関心を集めました。靴に埋め込まれたチップが交通カードや出席記録として機能する彼の発明がその他50人もの個人発明家達の発明と共に人々の目に触れることになったのです。
「無料展示ブースの提供は個人発明家にとってとても勇気付けられる企画です。」とShengさんは話してくれました。
深セン発明家協会のディレクターであるHan Caiyuanさんによれば、深センには現在約20万人もの個人発明家達が日夜発明に励んでいると言います。今年前半に申請された特許は1万3689件で、このうち35パーセントは個人発明家によるものだと公式の統計では記されています。
しかしながら、彼らの果敢な発想力にもかかわらず、個人発明家の殆どは大変厳しい状況で発明活動に励んでいます。金属腐食の学者で発明家でもあるZhang Zhichengさんの話によると、発明だけで食べていくのは非常に難しく、個人発明家の多くは貧困に悩まされ、離婚などを経験している人々が少なからずともいると話しています。
北東中国大慶油田の設計施設で科学者として勤務していたZhangさん(55歳)は長年の年月と貯金を費やし地下電極棒保護装置を発明しました。この装置を使えば従来海外から高額で輸入していた技術を使用せずにすむとZhangさんは話しています。今のところ投資家はまだ見つかっておらず、現在Zhangさんは廃物を集めて業者に買い取ってもらうことで生計を立てています。投資家と会うときはそれなりに立派なホテルのロビーで白いシャツを着て面会するそうですが、実際の生活は貧困を極め1晩10元の格安ホテルでいつも寝泊りしているとか。今回のハイテックフェアにもバスで来ることはできなかったそうです。
Zhangさんは福建省の廈門で彼の同僚とのパートナーシップを解消した後、自分で投資家を探すために1年ほど前に深センにやってきました。深センに着いた時には彼のポケットにはたった900元しかありませんでした。妻が彼の目標を阻止するのではないかという恐れがあり、家族には全く助けを求めなかったそうです。
自分の発明を宣伝する金銭的な余裕もなく、Zhangさんは街角に貼られた求人広告を読んでは有望な投資家を探しました。しかしながら、彼の努力も虚しく会社のトップへ売り込む前に階級組織の壁に阻まれるのがほとんどで、会社を訪問しても幹部との話し合いをさせてくれず警備員につまみ出されてしまうのがほとんどだったそうです。
ある会社がZhangさんの発明に興味を示し、この4ヶ月間の間コンタクトを取り続けていますがまだ大きな結果はでていません。現在その会社は北京の専門家とコンタクトを取り、彼の発明が価値のあるものなのかを調べさせているそうです。
Chen Junlinさん(64歳)はZhangさんより幸運だったようで、個人発明家にして安定した収入と比較的快適な生活を実現している1人です。電気制御の専門家で60年代に行われた国家原子力開発プログラムにも参加し、自身でも特許をいくつか取得しています。
そんなChenさんではありますが、2003年に家電製品を制御するプラットフォームの技術で取得した特許を売り込むのはとても一筋縄ではいかないと語っています。
「大きい会社は見くびるし、小さい会社は私のデータだけを欲しがる。」とChenさんは漏らしています。また現在市場で出回っている製品の中には彼が発明した技術が無断で使用されているのを何度も目撃していると話し、彼の技術を盗んで利用されてしまったのだろうとChenさんは推測しています。
多くの個人発明家と同様、Chenさんも自分の発明した技術に自信があります。Chenさんが開発した製品に興味を示す会社が必ずあるはずだとChenさんは信じています。この技術をドアベル、テレビ、オーブンなどの家電製品に融合させれば、玄関の外に誰がいるのかをテレビで確認したり、トイレにいながらオーブンの状態を確認できると話しています。
Chenさんはメールで有望なバイヤーとコンタクトを取ったりするものの、それ以外の宣伝に関しては宣伝費が高額になることから十分なプロモーション活動が行えていないと話しています。今回のハイテックフェアでの展示の様子をCCTVがリポートしてくれたらどんなに心強いことかと期待を寄せています。
今回CCTVではハイテックフェアに参加した個人発明家のレポートを14日に実際にレポートしました。レポートされた幸運な個人発明家は風力で動く自動車を発明したCong Yang(47歳)です。そんなことはありえないと思われるかも知れませんが、Congさんによると発明した車は風の抵抗を動力に変換することができると言うのです。
この発明はローカルテレビ局で放送された番組で実際に機能し、また特許協力条約(PCT)からも実用的で革新かつ独創的であると認められています。
Congさんは大学時代にはジャーナリズムを専攻。車いじりは子供の頃から好きだったそうで、この車を開発するのに1000万元の費用と10年もの年月を費やしてしまったそうです。開発された車は通常の車としても機能するようになっています。
このように殆んどの個人発明家達は彼らの発明した技術の認知と生き残りをかけて日夜励み続けています。今回のハイテックフェアでは多くの個人発明家達が政府機関や一般の人々の関心を多く集めました。
先月発表された科学技術ファンドプログラムによると、深セン市政府はこれまでの歴史の中で初めて個人発明家に対し年間500万元の開発ファンドを提供することを決定しています。
今回のハイテックフェアで彼らのブースに膨大な人々の群れができたという事実は、彼らにも近い将来スーパーモデル並みの人気者になることを示唆しているのかも知れません。
夢を見続け決してあきらめないこと。今回は彼らの生き方にこそ学ぶべき哲学を垣間見た思いがします。
(シンセンスクエア)
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